「エコビレッジ」のゆくえ

「エコビレッジ」という言葉をやや意識しない生活になって、
今「エコビレッジ」という言葉に対して、今までもやもやと考えてきて、
現在、行きついている考えを書いてみます。

<そもそもの意味>
★海外で、ユートピア思想(俺たちの理想の国を作ろう! という人々)や ヒッピームーブメントに感化された人々が作った環境負荷の少ない住まい方。食料・エネルギー・上下水道などを自給し、コミュニティの自治や特殊な貨幣の流通などがされている。

★日本では「エコロジー建築」の文脈で建築の専門家たちが日本に輸入、アカデミックで、地に足のついていない言葉に思える

★私が受け取っている(日本での)概念は、一般社会の枠組みや概念に頼らず、自ら共同体を作り「自給」と「自律」を目指すもの

<現状>
「エコビレッジ」を意識する数少ない自称「専門家」たちが、勝手に日本にあるさまざまな場所に「エコビレッジ」と名付ける。
言われたほうはあまり意識してないことが多い気がする。つまり、存在自体に意識されていない(まずこの事実自体が「エコビレッジ」という言葉の無機能性を表している)
自分から言う人も居るが、たいてい実現からほど遠い人たちばかりだ。
「エコビレッジ」とは、日本にあるものではなく「少数の者たちが意識していない人たちに勝手にラベリングをしている」もしくは「目指すもの」というのように思われる。
ありていに言うと、夢を語るときや、人にゆがんだ価値観を押し付けるときのみ使う言葉だ。

そして現在、暮らしは「エコ」であるべきだ、という認識が人々に広まり、「シェアハウス・ゲストハウス」「里山再生」などなど、実際に活動する人々に作られた言葉によって、衰退の一途をたどっている。

そして、その変化は私にとってとても健全なものであると思っている

<私がこうあったらいいと思う姿>

「エコビレッジ」という言葉は、このまま消えていくといいと思う。
というか、近いうちそうなるだろう。
「田舎で自給自足」という言葉にもはやこだわる必要もない。私の中では「シェアハウス・ゲストハウス」「ソーシャル」「SHARE」「Co-Working」「ノマド」は、「エコビレッジ」の親戚である。

親戚であることは、「エコビレッジ」という言葉を意識する人々が意識していないか、もしくは親戚にあたる人たちを意味もなく「進化が遅れている人間」として見下げているだけだ。

「人間が共に生きるようにするためにどうすべきか」と苦しむより、なんの教科書もなく、彼らが自分の手と足でケンカしながら、それでも楽しんで道を歩んでいることに、私は尊敬している。

例えば、誰かをdisるつもりはないが、確かにこの側面はあるし、誰も書いてないだろうから書く。本当に心からしみじみ思っていること。既存の「エコビレッジ」の一員となって、外界を見下ろすことは愚かなことに感じる。そもそもできている共同体に入っている人が、なぜ「初めて苦しんでいる人」の力になれるのだろう。続けることとはじめることは、まったく別のことで、そして、はじめるほうがよっぽど人間の限界に挑戦している気がするのに。既存の共同体に入るより、この社会で色んな障害にもまれながら、それでも生きて行こうとする人たちのほうが、よっぽど苦しく、そして、充実した生のように感じる。

<結論>
「エコビレッジ」という狭い人たちにだけ特別有意義な死にゆく言葉。
できれば、その狭い狭い世界を針でパンとつつけば、みなが幸せな世界になると思う。
この文章が、その針の一部になれたら、とても幸いです。

「エコビレッジ」という言葉を信奉する人を止めはしないけど、
とても狭い世界だということと、時代はもうどんどん変わっていること、
みなさんが見下げている「一般の人」がみなさんよりよっぽどがんばって、
楽しんで生きていること。認識すべきだと思う

「エコビレッジ」をしたいと思う人は、別に移住しなくてもできることはたくさんある。
家で集まりを開く→「住み開き」って言葉があって、少しずつ広まってきている
色々なもののシェア・交換→今Webサービスとかたくさんある
自然と暮らしたい→今「地方で働く」ってすごくキーワードで、自治体も色々整えてます。ざっくり東京仕事百貨とか見るといいよ

「エコビレッジみたいに暮らしたいのに暮らせない」じゃなくて、
今ある生活をどうシフトしていくか。シフトの方法はたくさんある。
自分を否定するところから入っていくように使われてしまう言葉なんか、
はやくなくなったほうがいいと思う。

とかいいながら、たくさんの人々のためになるだろうと思って、
エコビレッジWikipediaととのえてる。矛盾してるかもしんないけど。
多分、Wikiとしてオープンになることによって「エコビレッジ界隈」以外に、
伝えたいのかな、とも思ってます。

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